Kiskeの「ウィンミ~ルウィンミ~ル」みたいなナヨナヨした曲(Helloweenとして考えなければ良い曲だったけれど)がアルバムを締めていたらどうしようと不安もあったが、蓋を開けてみればKai Hansenのピュアメタルが爆発! Kai作曲の「1. Unisonic」のイントロから「Into The Storm!?」と驚くこと必至のヘヴィなリフが全開! アップテンポなドラムとギターソロから続くMichael Kiskeの期待通りの伸びやかな声ッッッ! うおおおおおおおお生きてて良かったあああああああ!!
その後も「21世紀のHeaven Can Wait!?」と驚くこと必至のKai作ポップ風チューン「3. Never Too Late」「6. Never Change Me」、Kiskeの伸びやかなヴォーカルが栄えるDenis作のメロディアスヘヴィな「4. I've Tried」、哀愁漂う「7. The Morning After」「9. My Sanctuary」、Kiskeスタイルのバラード「12. No One Ever Seems Me」と佳作がズラリ。 「Future Would」や「Heaven Can Wait」で聞かせてくれたKaiのポジティブセンスとKiskeが求めていたスタイルが一致したのだろうか!? 全体的に仲良く作曲した雰囲気が伝わってくる、メタルな統一感がありながらも曲毎のバラエティが豊富なKaiブランドの安心作になったという印象だ!
しかし、おそらく誰もが期待していたであろう「I Want Out」のような破壊力満点の曲や「March of Time」のような疾走曲は無し。 Kiskeの好みからして難しいだろうな~とは思っていたけれども……ちょっと残念。 それを差し引いてもKeeper信者黙らせるだけの良さは十分! Kaiのセンスに哀愁のメロディアスチューン、何よりKiskeがこうしてビッグな舞台に戻ってきただけでもうHeartがfull of joyなんだッッッッッッッッ!! 今後のライブも期待させてくれる好盤!なかなかに満足でした。